挽物とは、用材を回転させ、これに刃物を当て、欄干(らんかん)手摺状や椀(わん)、盆(ぼん) 状に加工することを言います。古くから挽物の技法により、縦軸の上下に定板を付け、下の定板 を足で回転しながら、上定板に粘土を盛り上げ、手で円形の土器がつくられました。陶器の世界 で言う。”ろくろ”がこれです。木工の世界では、横軸の器械が使われ、挽地(挽物細工の用材) を横にして、遊軸する枠にその両端を挟み、これに縄を巻き付け、その両端を交互に引くことによ り挽地を回転させ、これに刃物を当てながら繰り加工をしました。これの発達したものが、ターニング マシンであり、螺旋形挽出しのコッピングマシーンです。 また、横軸の軸先に爪をもった締め木を付け、これに挽地を止め、支台と刃物とを移させながら繰り 加工するのが”ろくろ挽き”です。加工例として、海外では木製家具の椅子やテーブルなどの脚部、 階段の欄干、野球のバットなど。また、国内では、主に食器(汁椀や菓子器など)、糸車、こけし、 滑車、があり、近年では、ゲートボール用具、ドアの手摺などがあります。 |
ヨーメッパ歴史様式の復刻デザイン |
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