■ 挽物(ひきもの)

挽物とは、用材を回転させ、これに刃物を当て、欄干(らんかん)手摺状や椀(わん)、盆(ぼん)

状に加工することを言います。古くから挽物の技法により、縦軸の上下に定板を付け、下の定板

を足で回転しながら、上定板に粘土を盛り上げ、手で円形の土器がつくられました。陶器の世界

で言う。”ろくろ”がこれです。木工の世界では、横軸の器械が使われ、挽地(挽物細工の用材)

を横にして、遊軸する枠にその両端を挟み、これに縄を巻き付け、その両端を交互に引くことによ

り挽地を回転させ、これに刃物を当てながら繰り加工をしました。これの発達したものが、ターニング

マシンであり、螺旋形挽出しのコッピングマシーンです。

また、横軸の軸先に爪をもった締め木を付け、これに挽地を止め、支台と刃物とを移させながら繰り

加工するのが”ろくろ挽き”です。加工例として、海外では木製家具の椅子やテーブルなどの脚部、

階段の欄干、野球のバットなど。また、国内では、主に食器(汁椀や菓子器など)、糸車、こけし、

滑車、があり、近年では、ゲートボール用具、ドアの手摺などがあります。

 

 ヨーメッパ歴史様式の復刻デザイン


        グランドピアノ・クラシックテーブル/小椅子・

      室内階段の欄干・フロアースタンド照明・・・・

            フランス1700年代後期            フランス1600年代中期

            ロココ様式                    バロック様式

                   ルイ16世スタイル               ルイ14世スタイル

                                              (スクリューグロービイング加工)